『嫌われる勇気』を超要約!アドラーの教えを3つの幸福キーワードに

人生を変えてくれた本

岸見一郎さんと古賀史健さんの『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)は、アドラー心理学に詳しい哲人と、そんなのは詭弁きべんだと思っている青年の対話形式で、アドラーの教えを学べる自己啓発本です。

国内で300万部以上も売れている本であり、書店の目立つところに並べられていたり、YouTube にたくさんの要約動画がアップされていたりするので、こんなことを思った人も多いのではないでしょうか?

  • 本屋さんで青い表紙を見たことがあるけれど、『嫌われる勇気』ってどんな本なんだろう?
  • YouTube で要約動画を見ても、イマイチ内容が飲み込めなかった…
  • 『嫌われる勇気』の内容を、今日から自分の人生に役立てたい!

この記事では、アドラーの教えを3つの『幸福キーワード』(幸せに近づく考え方)に凝縮して、『不幸キーワード』(幸せから遠ざかる考え方)と比べながら、本の内容を要約します。

淡々と書かれている順番でまとめていく YouTube 動画やブログ記事が多いですが、

ここでは、『嫌われる勇気』の内容を深く理解するのにベストな順序で要約するので、なんとなく一読するよりも良い体験ができることをお約束します!

かまたま

理科教師の卵。
ゲーム実況者7年生ですが、2つのアルバイトで生計を立てています。
僕のように、なかなか夢は叶わない、けれども諦めたくはない、という人が楽しく夢を追いかけるための記事を書いていきます。

応援よろしくお願いします!

貢献感 vs 無価値感 〜幸福とは?〜

さっそくですが、アドラー心理学をショートケーキに例えるなら、「幸福とは何か?」というテーマは、まさに苺にあたります。

この問いが語られるのは『嫌われる勇気』のクライマックスであり、確かに、最後に味わったほうが、読書体験としては美しいでしょう。

でも、アドラーの教えを深く理解するためには、この“苺”を最初に味わうのがいちばんだと僕は思います。

この記事では、はじめに苺を食べちゃうよ!

ポイント図解!

不幸キーワード「無価値感」

「幸福とは何か?」は、「不幸とは何か?」から考えると分かりやすいです。

ずばり、不幸とは「自分には価値がない」という無価値感です。

集団でないと生きていけない人間にとって、自分には価値がなく世界から必要とされていないかもしれないという感覚は、ときに自ら命を断ってしまうほど苦しいものです。

以前に「死にたい」と相談されたことがあって、僕が「どんな人生なら生きてみたいと思える…?」と聞いたら、

「誰かに必要とされる人生なら生きてみたい」と心中を語ってくれた友人を思い出しました。(※今は元気です)

「不幸とは無価値感である」というアドラーの思想は、的のど真ん中を射ていると思います。

幸福キーワード「貢献感」

不幸が無価値感だとすると、幸福は何になるでしょうか?

幸福とは「今、自分は他者に貢献している」という貢献感です。

この記事を読んでくれている方には、他は全部忘れてしまったとしても、「貢献感」だけはずっと覚えていてほしいです。

自分は他者に貢献していると感じられると、自分は誰かの役に立てている、つまり、自分には価値があり自分はこの世界にいても良いんだと思えるようになります。

そして、これがアドラーの真骨頂なのだけれど、自分が他者に貢献していると感じているとき、他者が貢献されていると思っていなくても良いのです。

例えば、僕は「嫌われる勇気の内容を分かりやすく伝えて、読者が幸せをつかむきっかけになれている」という貢献感を味わいながらこの記事を書いているけれど、

「この記事マジで役に立った!」と思うかどうかは読者が決めることなので、そこでくよくよしても仕方ないとアドラーは言います。

「幸福=貢献感」ってことに心から納得できると、めっちゃ楽しく夢を追いかけられるよ!

嫌われる勇気 vs 承認欲求 〜誰の人生?〜

実は、貢献感なんてややこしい考え方に頼らなくても、自分は誰かの役に立てていてこの世界にいても良いんだと思える方法があります。

本書の青年も気づいたその方法は、他者からの承認を求めること(=承認欲求)です。

果たして、他者からの承認によって自分の価値を感じて幸福になることには、何か問題があるのでしょうか?

ポイント図解!

不幸キーワード「承認欲求」

アドラー心理学において、承認欲求は不幸キーワードです。

なぜなら、承認欲求を満たすためには、いつも他者の期待を満たせているかを気にしなければならず、それはとても不自由な生き方だからです。

例えば、夢を追いかけたいと思ったら、たいてい他者に「やめなさい」と言われます。

僕が2023年に「フリーターになってゲーム実況をしたい」と両親に伝えたときも、どうやらその生き方は両親の期待を満たせていなかったようで、なかなか許してもらえませんでした。

このとき、他者の期待を満たすために生きると、僕の人生はとても不自由なものになってしまうことを痛感しました。

承認欲求の危うさについて、本書の哲人は「他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになる」と言っています。

もし、今ゲーム実況とかブログ執筆とかしていなかったら、その人生はどう見ても僕のものじゃないよ…

幸福キーワード「嫌われる勇気」

では、どうすれば承認欲求のおりから抜け出せるのでしょうか?

2つ目の幸福キーワードは、本書のタイトルにもなっている嫌われる勇気です。

自由とは他者から嫌われることであり、承認されないかもしれないという覚悟を持たなければ、自分の生き方を貫くことはできません

両親がフリーターの息子をどう思うかは、僕にはどうしようもない課題であり、僕にできるのは僕の信じる最善の道を選ぶことだけなのです。

「承認欲求 vs 嫌われる勇気」の最後に、特に好きな哲人のセリフを引用します。

不自由な生き方を選んだ大人は、いまこの瞬間を自由に生きている若者を見て「享楽的だ」と批判します。

もちろんこれは、自らの不自由なる生を納得させるために出てきた、人生の嘘です。

自分自身がほんとうの自由を選んだ大人なら、そんな言葉は出てきませんし、むしろ自由であろうとすることを応援するでしょう。

嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健)

嫌われることを怖れて、承認欲求の檻に入っている大人は「あなたもこっちにおいで」と言ってくるけれど、僕たちは嫌われる勇気を持って自由を手に入れたいね!

目的論 vs 原因論 〜私は変われる?〜

嫌われる勇気を持って、貢献感を目指して生きれば、自由かつ幸福な人生を手に入れられますが、それは簡単なことではありません。

これまでの生き方を変えられない、自分を変えるなんて無理だ、そう思っている人が多いかもしれません。

そんな人に向けて、最後に「私は変われるか?」というテーマについての幸福キーワードと不幸キーワードを紹介しようと思います。

ポイント図解!

不幸キーワード「原因論」

人間は過去に支配されているという考え方を原因論といい、これは「私は変われない」という悲しい結論にたどり着いてしまう不幸キーワードです。

もしも、過去の出来事によって現在の自分が決まるのだとしたら、

現在の自分を変えるためには過去を変えるしかなくなり、すなわち自分を変えることは不可能になります

例えば、両親も祖父母も教師で、子どもの頃から安定した職業以外はあり得ないと教えられてきた影響で、

僕は、ゲーム実況者なんて不安定な夢を追いかける勇気を持てないのだと考えると、

子どもの頃(=過去)を変えないかぎり、僕は勇気を持てないことになってしまいます。

原因論で考えていると、変わりたくても変われなくなってしまって苦しいのよね…

幸福キーワード「目的論」

人間は今の目的によって行動を選んでいるという考え方を目的論といい、これは「私は変われる」という結論になる幸福キーワードです。

今の目的に合った過去を利用していると考えれば、目的を変えるだけで自分を変えることができます

仮に、両親の影響で夢を追いかける勇気を持てないと思っている僕がいたとしましょう。

このときの僕の目的は、「もしも、のびのびとゲーム実況者になる夢を追いかけられていたら、楽しい人生になっていた」という可能性の中に生きることです。

どうして可能性の中に生きるのかというと、実際に夢を追いかけて、上手くいかなくて、自分の無価値感(=1つ目の不幸キーワード)を味わうのが怖いからでしょう。

本当に夢を追いかけて傷つかないために、「両親に安定した職業以外はあり得ないと教えられてきた過去」を利用しているのです。

これで、今の目的が分かりました。

「本当に夢を追いかけて傷つかないため」という目的は、貢献感(=1つ目の幸福キーワード)の考え方を身につければ変えられます。

貢献感を味わうことができれば、自分は誰かの役に立てていると思えて無価値感を払拭できるからです。

そして、無価値感が怖くなくなったら、僕をしばっていたはずの過去はもう必要なくなります

ややこしかったと思うけれど、「可能性の中に生きる」ために、過去とか他者とかの変えられないものに頼っていないかを考えるところから始めてみよう!

まとめ!

  • 幸福とは貢献感である
  • 自由とは嫌われること
  • 目的論で人は変われる

『嫌われる勇気』には、「自由で幸福な人生に変えられるかどうかは、すべて自分にかかっている」というアドラーの教えが詰まっていました。

楽しく夢を追いかけるためには、必ず読んでおきたい一冊だと思います。

本書の青年のように、これらのアドラーの教えになかなか納得できない方は、ぜひ『嫌われる勇気』を買って哲人と対話してみてください!

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